みんなして集まってわざわざつまらない話をしよう04
どうにでもしてくれ。




第4回「たまご一個、牛乳カップ一杯、砂糖大さじ二」

サク「やった、みんな三回で終わったと思って今日はあたしが一番乗りよ!
   さて、今日も今日とてみんなして――」
九子<こここ>「さくちゃんおはよお」
サク「のぉぉぉぉぉ!!」
来妃<くるひ>「今日も病んでますね」
サク「みょぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
槙南<まきな>「…………」
九子「まきなちゃん、初登場ぉ」
来妃「こんちゃ」
サク「ぎぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――」
九子「さくちゃん、ちょっとうるさいよ」
槙南「…………」
 サクは叫びを止めたかと思うと、虚ろな目でどこか虚空に視線を固める。
サク「ごめんなさいあたしが悪かったからそんな黙らないでごめんなさい黙らないで黙らないで」
来妃「狂いキャラなの?」
九子「くるひちゃん、あんまりキャラ決めつけちゃうと、さくちゃんが暴れられなくなっちゃうよ」
来妃「そうか……」
サク(…………)
槙南「…………」
サク「いや、あたしのせいで槙南ちゃんがしゃべらなく……」
槙南「…………」
九子「まきなちゃんは、基本フィーリングなんだよ」
サク「……もうどうでもいいわ」
槙南「…………」
サク「…………」


九子「まとまったところで、今日のテーマです。えーと……」
 スカートのポケットをまさぐる九子。
 ん? ポケットかと思えばそれはパンt――
サク「作者沈黙の巻」
来妃「九子、どうしたの?」
九子「いや……テーマ書いた鍵が、どっか行っちゃって……」
サク「鍵? 鍵なんかに書いたの?」
来妃「九子は天才だから」
サク「いや……よくわかんないけど」
来妃「ふーん」
サク「……あの、足踏まないで。」
来妃「あ、ごめんね。野口英世が落ちてたのかと思って」
サク「新手の嫌がらせか……新手過ぎてツッコミ方もわからないほど全く意味がわからないぜ」
来妃「同じ言葉を二回使うのって頭悪く見えない?」
サク「……もはや言いがかりだわ……」

九子「ごめん、見つからないよぅ」
槙南「…………」
サク「そういやなんかさっきから槙南ちゃんが踊ってるみたいだけど」
九子「これ、踊ってるんじゃなくて、さくちゃんを呼んでるんだよ」
サク「なんであたしを呼ぶのにこんなことを……。
   で、なんだって?」
槙南「…………」
サク「…………。
   ちょっと、なんて言ってるの?」
九子「わかんない」
サク「…………。
   それでいいならあたしはもう何もしなくていいよね」
九子「何言ってるか、わかんない」
サク「なんであたしはいじめられっ子……」
九子「いじめてなんかないよ。あ、否定したら、なんだかほんとにいじめてる気がするから、いじめてるよ」
サク「……それはどういう意味で取れと……」

来妃「これ、鍵じゃない?」
九子「ほんとだ。まきなちゃん、ありがとう」
サク「何故槙南ちゃんが。て、これ紙じゃないの。まさかカギとカミの言い分けもままならない……わけないか。九子は遥か昔から滑舌だけはよかったからね」
来妃「全部いいに決まってんよ」
サク「……はい」
九子「違うよ、これは鍵なんだよ。よくみて」
サク「ん? あ、本当に鍵の形してる。でもこれどこの鍵なの?」
九子「……そんなの……さくちゃんにも、言えないよ……」
サク「え、え、なんで顔赤くなるの?」
来妃「鈍感」
サク「いや、本当にわかんないんですけど……普通紙の鍵なんてないでしょ」
九子「さくちゃん、常識を常識だと思ってたら、大間違いだよ」
サク「意味深なような、さっぱり意味がないようなセリフ……」


 く……パンツって言おうとしたくらいで大気圏突入させられるとは。
 さて、ここまで特に意味もない話で引っ張ったものの、この時点でまだテーマが決まってないだけですのでご安心を。
サク「そんなことであたしは無駄に孤立を……」
 こちら、尋常ならざる妖気を感じます。
 で、テーマは……えーと
九子「鍵には、たまご一個、牛乳カップ一杯、砂糖大さじ二、って書いてるよ」
 ちょっと待ってくれ。いくらなんでもそりゃ違うんじゃないか。大体なんでその鍵にテーマが書いてるんだよ。
サク「おや、作者がツッコむなんて珍しい」
九子「これって、料理作れってこと?」
来妃「……こっ、九子の手料理が、食べたいなっ」
サク「こらこら、よだれと欲望垂れ流し禁止」
九子「恥ずかしい台詞は、禁止ね」
サク「どこに恥ずかしいセリフが?」
来妃「あんたの存在自体が恥ずかしいから禁止ね」
サク「あたし、負けない」
滅也<めつや>「女子ばっかりだからそんなことになるんですよ、サク姉様」
サク「思い出したように登場ね、あんた。おまけに、奇跡的にまともなこと言ってるし」
滅也「僕は思い出してもらえるだけで十分です」
サク「……泣けるわ」
滅也「なんでです?」
槙南「…………」
九子「あ、めつやくん」
来妃「こんちゃ」
滅也「やあ! シメンソカです」
サク「ムズカシイ言葉は使わないようにしようね坊や」
滅也「? よくわかりません」
サク「みんな楽だなあ……」


 せっかくテーマが出たのに進みません。つうかテーマとも言えないからもう別にどうでもいいや。
サク「投げんな」
来妃「というわけで九子のお料理教室~! (b≧▽≦)bイエーイ!」
サク「やべえよキャラ変わってるよ。ていうかもう九子ラブキャラでいいのかよ。なあ、作者?」
 ……~♪
槙南「…………」
サク「ついでにこの子もなんとかしてくれよ」
 槙南については今後サポートが入る予定……いや、よく考えたらアレはアレだからやっぱやめようか……うーん。
 そんなことよかさっさと進めてくれ。無駄に長くなってしまう。
サク「んなこた知ったことか」
 サクまで潰れたらこれももう終わりだ……。
来妃「潰れてしまえ」
九子「ん?」
来妃「あれ、あたしなんか言った?」
九子「ううん」
サク「おいおい」
槙南「…………」

来妃「潰れる前に、九子の!(さんはい)」
サク「いや、言わな……」
滅也「お料理ぃ、教室ぅ!」
サク「おまえなあ」
九子「はぁい、こここセンセエだよ。鍵に書いただけの食材が、なぜかここにありまあす」
サク「もうなんだかわからんわ」
 ステージは九子の家のキッチンということだ。
サク「え……」
九子「あっ……私の家だ……」
来妃「はっ……はっ……!!」
サク「なあ、九子の家は危険じゃないか? ほら。
   こいつの方が狂いキャラだろ」
来妃「あなたに言われる筋合いはありません」
サク「……こ、九子……たすけて」
九子「(えーと、アデランスと……)
   た、たまごを……CDケースに、い入れます!」
サク「ちょ、テンパりすぎでしょ……。あれ、九子って料理出来たっけ?」
来妃「大地が裂けたとしても必ずできます!!」
サク「こいつそろそろやばいんじゃないか……? いや、なんとなく……」

九子「たまご、割れました!」
来妃「さっすが九子センセエエェェ!」
サク「殻から黄身からCDから全部ぐちゃぐちゃだよ……せめてCD取ろうや」
滅也「ぼっ、僕よりうまい……」
サク「これより下手って……。ていうかあんた料理したことあんのか」
滅也「ありません」
サク「日本語わかってる?」
九子「次いぃ。ハリボテ……じゃない、ギュッギュギューニューを、キューティーギューニューを、カツラにいっぱい――ああっ!」
サク「ちょっとちょっと、こぼしちゃったじゃない……滅也、雑巾ある?」
滅也「あ、はい、えっと」
来妃「ウジムシ待て!」
サク「……それどっちのことですか……」
来妃「九子……」
九子「ちょっと、なに、くるひちゃん……」
 九子の胸辺りにかかった牛乳を来妃が――
サク「おぉぉぉおぉぉおおぉい!!! 作者作者作者あああ!!
   常識的に考えてやりすぎだと思わないか? ん? あたしらはこんなことするためのものじゃないだろ?」
 常識を常識だと思ってたら大間違いだぞ。
サク「もう一度言ってくれるかな?」
(来妃、来妃! やばいってさ!)
来妃「なによ、あたしがおもしろけりゃいいでしょ」
 手に負えません。
サク「作者吹き飛ばしたのち早退します。明日のあたしの天気は、吹き飛ばしのちトラウマです(?」
九子「待って、さくちゃん。私が、悪いんだよ。不器用ですから」
サク「九子ってたまに本気なのかふざけてるのかわからないのよ……」
来妃「九子は料理はうまいんだけど、緊張したら頭が真っ青になるから……」
サク「素直にツッコむのも馬鹿らしく……」

九子「(牛乳、なくなっちゃった……。仕方ないから溶解液でいいや)
   溶解液とたまごを混ぜて、砂糖はなめて、CDを付けて、石釜で焼きます」
 よくわからないが、とてつもない煙がわき出る。
サク「…………。
   これでもあんたは九子を擁護出来るのかね」
 来妃に問う。
来妃「…………大丈夫」
サク「いや、何が。
   ところで火災報知機か何かないのかね、この家は」


九子「センセエ、がんばっちゃった」
サク「…………」
来妃「……うん」
サク「何よ。
   つかいつのまにか槙南ちゃん帰ったし! まさか潰れてしまえ、のところか……」
九子「ささ、どうぞ」
 食卓には、ぐにゃぐにゃに歪み、中心以外にも穴が空いたCDに、白身がこびりついているだけの物体。
サク「そんなとこリアルに表現しようとしなくていい。
  (どうすんのよ。こうなりゃあんたに合わせるわ)」
来妃「へへ……そんなの決まってるでしょ。
   いただき、まぁぁぁぁぁす!!!」
サク「……誰か、一思いに殺して……」
 二人は刺さりもしないフォークを投げ捨て、CDを食べた。食べた食べた。食べた。

 ――――――

滅也「雑巾、ありまし……た? どうしたんですか、姉様」
サク「はは……ちょうどいい、その辺の謎の液体拭いといて……(バタ」
滅也「姉様? ねえ……姉様ぁぁぁ!! 愛をくださいぃぃぃ!!!」
来妃「九子……九子…………九子……」
九子「みんな、どうしたのぉぉぉ」

 すいません。崩壊。
 好きです。さっぽろ。
 愛をください。


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by vlfd | 2007-05-25 18:25 |
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